ヨーロッパの強豪6カ国による「シックスネーションズ 2012」は、先週末に第2節の2試合が行われ、イングランドとウエールズが2連勝を飾った。
連覇を狙うイングランドは11日に敵地ローマでイタリアと対戦。相手WTBヴェンディティとCTBベンヴェヌティにトライを奪われ、後半47分までに6−15とリードされたものの、50分にSOホジソンが開幕戦に続いてキックチャージから5ポインターとなり、流れをイングランドに呼び込んだ。その4分後には、ゴールデンブーツを持つ20歳のCTBファレルがペナルティゴール(PG)を成功させ、逆転。もう1本PG追加で4点差とされたイタリアは、途中出場SOボーテスの2本のPGに望みを託したが、雪でぬかるんだグラウンドに足をとられ、イングランドから歴史的初勝利を挙げることはできなかった。19−15で前王者が辛勝している。
なおこの試合で、世界最高峰PRのひとりであるイタリア代表のカストロジョヴァンニは、右わき腹の骨を折り、今大会中の復帰はほぼ絶望となった。
ウエールズは、太ももを痛めた主将ウォーバートンが12日のスコットランド戦を欠場したものの、FBハーフペニーが2トライを含む22得点の活躍を見せ、27−13で競り勝った。前半は両チームがディフェンス力を発揮し、3−3。しかし攻撃力に勝るウエールズは後半開始早々、ゴール前左でのラックからすばやく右に展開し、21歳WTBカスバートがトライを奪って均衡を破った。スコットランドは45分にCTBデルーカを、53分にFBローリー・ラモントをシンビンで欠き、その間にウエールズFBハーフペニーに2度もゴールラインを越されて、善戦をつぶした。
11日にパリで行われる予定だったフランス対アイルランド戦は、厳しい寒さの影響でピッチが凍結し、安全面が懸念されたため、試合開始直前にレフリーの判断で中止となった。同試合は改めて行われる予定で、今週末か3月第1週末のどちらかに開催される見込み。