IRB(国際ラグビーボード)は7日、来季からセブンズ・ワールドシリーズに常時参加する中心的チームの数を、現在の「12」から「15」に増やすことを明らかにした。男子7人制ラグビーの毎年のメインイベントであるセブンズ・ワールドシリーズは、各国代表チームが世界中を転戦し、ポイントを獲得しながらシーズンチャンピオンを決めている。春に行われる香港大会のみ24チームが出場でき、他の出場枠は「16」。世界のトップ12を中心に、招待チームを加えて大会は行われてきた。
セブンズがオリンピック正式競技として採用される2016年夏季五輪に向けて、すべての国が参加できるフォーマットを構築したいIRBは、この「15」枠をめぐる競争でさらなる活性化を狙っており、今年3月23日から25日にかけて開催される香港セブンズは、その予選舞台となることも決定した。
このため、セブンズ・ワールドシリーズの常時参加国ではない日本は、カナダやポルトガル、ロシア、スペイン、トンガ、ジンバブエ、ウルグアイ、ガイアナ、中国、フィリピン、香港とともに、増加する「3枠」をめぐって激しい火花を散らすこととなる。これまでの成績から、現在の強豪12カ国は来季もセブンズ・ワールドシリーズの常時参加が決定。ニュージーランド、フィジー、南アフリカ、イングランド、サモア、オーストラリア、アルゼンチン、フランス、ウエールズ、ケニア、スコットランド、アメリカがそれに該当する。
香港セブンズにより決定する来季の7人制ラグビー「トップ15」だが、そのポジションは安泰ではなく、2012−2013シーズンからは昇格・降格システムも採用される予定。また、今年の香港セブンズに参加しない他のマイナー国にとっては、地域大会で好成績を収めてIRBの推薦を受けることが、セブンズ・ワールドシリーズ参戦への道となる。
2016年リオデジャネイロ五輪セブンズ競技の、出場枠数と予選方法はまだ明らかになっていないが、セブンズ・ワールドシリーズの成績が基準となる可能性は高く、まずは「トップ15」入りが男子日本代表にとっての重要な使命となる。