「HSBC セブンズ・ワールドシリーズ 2011−2012」の第4ラウンドが、ニュージーランドの首都ウェリントンで2月3日と4日の2日間にわたって開催され、昨シーズンの総合チャンピオンであるニュージーランドが地元で見事栄冠を獲得した。第3ラウンドの南アフリカ(ポートエリザベス)大会に続いて今季2度目の優勝。
準決勝のイングランド戦では苦戦し、前半を0−12とリードされたニュージーランドだったが、後半3分過ぎにチャールズ・ピウタウがトライを決め(ゴール成功)5点差とすると、残り時間2分を切ったことろでオールブラックスWTBのホズィア・ギアが同点トライを奪い、延長戦に突入した。そして死闘が再開して2分も経たないうちに、今季トライランキングで首位に立つニュージーランドのフランク・ハライがハーフウェイから一気に抜け出してゴールデントライを決め、決着をつけた。
そしてフィジーとの決勝は、前半4分、司令塔トマシ・ザマのクロスキックからチャンスを広げたニュージーランドが、主将DJ・フォーブスのトライで先制。その後、ハライが2トライ、ザマが1トライと連続奪取に成功し、24−7でライバルを降した。
王者のほかに、今大会で強烈なインパクトを残したのは、中堅国カナダ。プール戦で、ドバイ大会(第2ラウンド)準優勝のフランスを破るなどして8強入りを果たすと、準々決勝では一昨年前の世界一であるサモア相手に12−15と接戦を演じ、敗者トーナメントでは今季総合ランキング4位の南アフリカを19−21と脅かした。隣国アメリカで開催される次の第5ラウンドにも参戦するため、声援を味方に、4強以上も期待できる。
一方、若手中心で挑戦した日本代表は、初日のプール戦を0勝3敗で終えたあと、敗者トーナメントでもオーストラリアに5−33、クック諸島に10−17と、勝星を挙げることはできなかった。一週間後は米ラスベガス大会(2月10〜12日)に挑み、香港大会(3月23〜25日)、東京大会(3月31日〜4月1日)にも出場する予定。
※ セブンズ・ワールドシリーズ 2011−2012 NZ大会 結果
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=101729&code_s=10041001
※ 今シーズンの総合ランキング
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=101479&code_s=10041001