香港ラグビー協会は1月31日、7人制ラグビー大会として世界的人気を誇る「キャセイパシフィック/HSBC 香港セブンス 2012」(3月23〜25日開催)に参加する、24チームを発表した。セブンズ・ワールドシリーズにおける他大会での出場枠は「16」だが、香港セブンズ(今季第6ラウンド)は規模が大きく、3日間にわたって行われる。
37年の歴史を持つ香港セブンズで、今回初出場となるのはガイアナとフィリピンの2カ国。中南米から挑んでくるガイアナは、昨年11月に行われた北米カリブラグビー協会主催の「NACRAセブンズ選手権」で6連覇を達成しており、フィリピンは「HSBC アジアン・セブンズシリーズ 2011」で4位に躍進したアジアの新星。香港セブンズ初登場のフィリピンにとっては、世界最高峰が集うセブンズ・ワールドシリーズの参加も初めての経験となる。
当然、常連国も香港ドリームへの思いは強い。今季開幕ラウンド(オーストラリア大会)を制したフィジー、ドバイ大会王者のイングランド、そして昨年の香港大会チャンピオンであり、今季第3ラウンド(南アフリカ大会)でも栄冠を獲得したニュージーランドが優勝候補か。総合ランキング3位につける南アフリカもカップを虎視眈々と狙っており、フランス、オーストラリア、ウエールズ、サモア、アルゼンチン、スコットランド、アメリカ、カナダが続く。
そして、ヨーロッパからはほかに、ポルトガル、ロシア、スペインが参戦。南米からはウルグアイも乗り込み、トンガは7人制でも強豪国の仲間入りができるか注目される。また、2008−09シリーズのトライ王コリン・インジェラが代表復帰したケニアは巻き返しに燃えており、アフリカのライバルであるジンバブエとともに大物食いが期待できる。
アジアのトップ3も、歴史を動かす可能性はある。地元ファンの期待に応えたい香港(アジア2位)と、アジアセブンズ3位の中国。そして、2016年夏季オリンピックへ向け若手育成が進むアジア王者の日本は、1999年大会で記録した過去最高位のプレート優勝(9位)以上の成績を目指す。