ラグビーリパブリック

ナミビアが南ア国内リーグから離脱 財政難で進まぬ選手育成

2012.02.01


 


 アフリカ大陸で2位の実力を持ち、ワールドカップには4大会連続出場(1999〜2011)しているナミビアだが、財政難により選手育成から大きく後退しそうだ。南アフリカのスポーツチャンネル『スーパースポーツ』(電子版)は1日、南ア国内リーグ「ヴォダコムカップ」に選抜チーム(ウェルウィッチアズ)を送りだしてきたナミビアラグビー協会が、これ以上の継続参加は経済的に困難と判断し、同大会からチームを離脱させることを決定したと報じた。
 1998年に創設された「ヴォダコムカップ」は、南半球のトッププレーヤーが集う「スーパーラグビー」とほぼ同時期に開催され、活躍すればトップチームに招集されることから、若手の登竜門ともいわれる大会。隣国のナミビアは選抜チームを結成して1999年から2001年まで参加し、しばらく充電期間をおいて2010年に再加入、アルゼンチン選抜(パンパスXV)や南アの2軍レベルの選手たちとともに切磋琢磨してきた。
 将来のスーパーラグビー参入を目指すアルゼンチンの若手が2011年大会のチャンピオンに輝いた一方で、ナミビア選抜は北部セクションで1勝も挙げられずに昨シーズンを終えていた。
 イングランド最高峰リーグ(プレミアシップ)のサラセンズで活躍するFLジャック・バーガーなど、数名の国際的プロ選手を輩出しているナミビアだが、ワールドカップではまだ一度も勝っておらず、7人制ラグビーではケニア、ジンバブエ、ウガンダなどにも後れを取るなど、選手育成に苦しんでいる。


 

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