ラグビーリパブリック

前世界王者・南アの新HC決定 メイヤー体制で2015年W杯優勝奪還へ

2012.01.27

 南アフリカ・ラグビー協会は27日、代表チーム「スプリングボクス」の新ヘッドコーチ(HC)に強豪ブルー・ブルズの現ディレクターであるハイネケ・メイヤー氏が就任すると公式に発表した。契約期間は4年間で、2015年ワールドカップでも指揮を執る予定。昨年のワールドカップで采配をふるったピーター・デヴィリアス氏も続投の意欲を見せていたが、世界一しか許されないラグビー大国では準々決勝敗退という結果は屈辱的であり、ボスをすげ替えて再建に着手する。
 メイヤー氏は、ブルー・ブルズのHCとして2002〜2006年までの5年間に国内最高峰選手権(カリーカップ)で4回の優勝を成し遂げ、2007年には南アフリカに初めて南半球スーパーラグビーのタイトルをもたらした名将。学生時代は主にFLとしてプレーしていたが、膝を故障して10代で引退。20歳でプレトリア大学のコーチに就き、指導歴は24年にもおよぶ。心理学にも精通しており、選手の内面からも魅力を引き出そうとする指導者として有名だ。1999年にニック・マレット氏のもとで、2001年にはハリー・フィルヨン体制下で南ア代表のアシスタントコーチを務めた経験があり、2007年ワールドカップでスプリングボクスを世界一に導いたジェイク・ホワイト氏がHCから退いたときも後任の有力候補として名前が挙がっていたが、政治的理由で初の非白人指揮官(デヴィリアス前HC)が誕生していた。
 44歳のメイヤー氏をサポートするスタッフ陣は後日発表される予定。そして、6月9日に地元ダーバンで行われるイングランド戦がボクスHCとしての初采配となる。
 

Exit mobile version