ラグビーリパブリック

村田亙氏が専修大監督就任 5年以内の1部リーグ優勝目指す

2012.01.27


専修大学ラグビー部の監督に就任した村田亙氏(撮影:松本かおり)


 


 


「任期は…本人がギブアップするまで、です(笑)」
 期待を込めて、大学関係者がそう言った。
 1月27日、千代田区の専修大学神田キャンパスで、村田亙氏(現・7人制日本代表監督)の専修大学ラグビー部監督就任記者会見が行われた。2011年度のシーズンから、同ラグビー部のアドバイザーに就いていた村田氏。「今年の年始に(監督就任の)オファーを受け、『母校をもう一度強くしたい』と思ってやらせてもらうことにしました。7人制日本代表の監督もやっていますが、まず専修大学を強くしたい。そして、その後また、7人制代表の方から戻ってきてほしいと言われるような結果を残したいですね。二兎を追う者は…と言われますが、僕は二兎でも三兎でも追いたい。しっかり計画を立てれば、それもやれると信じています」と力強く語った。
 4年にわたりセブンズ日本代表の指揮を執ってきた村田氏は、これからNZ、USA、香港と続くセブンズ・ワールドシリーズでもチームを指導し、3月31日、4月1日に開かれる東京大会(TOKYO SEVENS)で乾坤一擲の勝負をかけるが、専大監督として伊勢原のグラウンドに最初に立ち、指導するのは、新入生も顔を揃える3月3日の集合日直後となりそう。「これまで自分がやってきたフランスのラグビーと7人制ラグビーが合わさったような、スピードあるラグビーを目指したい」と、頭に描くイメージを語った。
 日本でW杯が開催される2019年をにらみ、「その大会にジャパンとして、自分の教え子が出場してくれたら指導者冥利に尽きると思う」と語った村田監督。2019年は専大ラグビー部の90周年にあたることにも触れ、「7か年計画を立て、その年に日本一になれるようにチャレンジしたい」と熱い気持ちを吐露した。「あと2年のうちに(関東大学リーグ戦の)1部に昇格し、5年以内にリーグ戦の優勝を争うチームにしたい。そして7年後は日本一を争えるチームに」という青写真を描いている。
「7人制で世界と戦ってみて再確認しましたが、戦いを勝ち抜くためには、何よりもフィットネスを高めることが大切。まずは、そこに焦点を絞って鍛えていきたいですね」
 2012年度が、関東大学リーグ戦で2部に降格して10シーズン目となる専修大学。世界を知る男の情熱が、名門復活への大きな力となりそうだ。


(文・田村一博)


 

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