男子7人制ラグビーの毎年のメインイベントである「HSBC セブンズ・ワールドシリーズ」は、2月第1週のニュージーランド(ウェリントン)大会で再開し、翌週末は第5ラウンドのアメリカ大会と続くが、2月10〜12日に米ラスベガスを舞台に開催される楕円球の祭典では、「第6回 USA 女子インターナショナル・セブンズ招待大会」も行われる。セブンズが初めて正式種目として実施される2016年の夏季オリンピックに向け、フルタイム契約(プロ)の強化選手7名を中心に結成されるアメリカ代表のほかに、日本、カナダ、オランダ、フランス、そして歴史的なオリンピック開催国となるブラジルが参戦予定だ。
12月にドバイで行われた国際ラグビーボード主催の「第1回 IRB 女子セブンズ・チャレンジカップ」では、カナダが2009年セブンズ・ワールドカップ王者のオーストラリアや強豪イングランドなどを破って優勝しており、女子セブンズ界ではいま最も勢いがあると言っても過言ではない。また、国内オリンピック委員会の助成を受けて14名の女子プロ選手を4カ月前から始動させたオランダも本気であり、連携プログラムによって男子7人制イングランド代表のベン・ライアン監督からも指導を受けることになっている。
世界のトップを狙う強豪国に比べれば、強化の部分でやや遅れた感のある日本女子だが、昨年11月下旬には7人制日本代表候補の強化合宿を実施しており、ジュニア、ユース世代を育成する「セブンズアカデミー」も着実に継続中。今大会の苦戦は必至だが、4年後に南米で桜を咲かせるためにも、ラスベガスでいかに奮闘し、何を収穫として持ち帰るかが重要ポイントとなる。
<第6回 USA 女子インターナショナル・セブンズ招待大会>
【プール A】
アメリカ フランス 日本 メイプルリーフス(カナダA)
【プール B】
カナダ オランダ ブラジル スターズ&ストライプス(アメリカA)