ウエールズ代表のウォーレン・ガットランド監督は18日、シックスネーションズ(欧州6カ国対抗戦)に向けたトレーニングスコッド35名を発表した。
テストマッチで世界歴代3位(60本)のトライゲッターである34歳のWTBシェーン・ウィリアムズが代表から引退し、ウエールズ最多の104キャップ(ライオンズを含めば110キャップ)を持つSOスティーヴン・ジョーンズの姿はないが、2011年ワールドカップで4強入りを果たしたメンバーが中心となった。先発候補だったLOのアラン=ウィン・ジョーンズとルーク・チャータリスは故障で外れたものの、左膝を痛めている大型CTBジェイミー・ロバーツはスコッド入り。ワールドカップ直前の親善試合で手首を脱臼し、夢破れていたスター選手のCTBギャヴィン・ヘンソンにもチャンスが与えられている。
テストマッチ未経験者は6名で、7人制代表でもある18歳のWTBハリー・ロビンソンがサプライズ選出された。ニュージーランドでの大舞台を経験した19歳のWTBジョージ・ノースはすでに16キャップ、21歳のCTBスコット・ウィリアムズは8キャップと経験を重ねており、昨年末のオーストラリア代表戦でデビューした21歳のWTBアレックス・カスバートも育てば、バックラインの世代交代は一気に加速する。司令塔候補一番手は25歳になったばかりのリース・プリーストランド。23歳コンビのCTBジョナサン・デーヴィスとFBリー・ハーフペニーも、ワールドカップ後の成長に注目が集まる。
2011年大会でリーダーを務めたHOマシュー・リースが首の怪我から復活したため、キャプテンの称号は再び31歳のベテランに与えられるのではないかとの噂もあったが、ワールドカップでレッドドラゴンを準決勝進出に導いた23歳の若大将サム・ウォーバートンが引き続きチームを牽引する。
2008年のグランドスラム達成以来4年ぶりのシックスネーションズ優勝を目指すチームは、来週からポーランドで合宿に入り、2月5日の初戦でアイルランド代表と激突する。
【FW】
Craig Mitchell(エクセター) Adam Jones(オスプリーズ) Ryan Bevington(オスプリーズ)
Gethin Jenkins(カーディフ) Paul James(オスプリーズ) Rhys Gill(サラセンズ)
Rhodri Jones(スカーレッツ) Matthew Rees(スカーレッツ) Huw Bennett(オスプリーズ)
Ken Owens(スカーレッツ) Bradley Davies(カーディフ) Ian Evans(オスプリーズ)
Lou Reed(スカーレッツ) Ryan Jones(オスプリーズ) Dan Lydiate(ニューポート)
Sam Warburton(主将/カーディフ) Justin Tipuric(オスプリーズ) Toby Faletau(ニューポート)
Andy Powell(セール)
【BK】
Mike Phillips(バイヨンヌ) Lloyd Williams(カーディフ) Rhys Webb(オスプリーズ)
Rhys Priestland(スカーレッツ) James Hook(ペルピニャン) Jamie Roberts(カーディフ)
Jonathan Davies(スカーレッツ) Scott Williams(スカーレッツ) Gavin Henson(カーディフ)
Ashley Beck(オスプリーズ) George North(スカーレッツ) Leigh Halfpenny(カーディフ)
Alex Cuthbert(カーディフ) Harry Robinson(カーディフ) Liam Williams(スカーレッツ)
Lee Byrne(クレルモン)