桐蔭学園高等学校(私立・神奈川県/7年連続11回目)
学校は1964年、「真のエリートの育成」を目指し横浜市に創立。生徒数は男子約2000人、女子約1200人。
ラグビー部は1964年創部。部員93人。昨年度までの全国高校大会の戦績は、優勝1回、準優勝2回。主なOBに四宮洋平(エクサンプロバンス)、山下大悟(NTTコム)、高忠伸(近鉄)などがいる。
今季のチームは、主にアタック面での状況判断力の向上をテーマに練習してきた。秋に入り、その点で向上の兆しあり。看板の運動量とスピードも健在だ。昨年度まで活躍した花形選手はいないが、組織力は全国随一。FWはボールスキルの高い選手が多いため、ボールが動き出せばBKと連動して縦横無尽の攻めができる。
2回戦は春日丘(愛知)に23−10、3回戦は石見智翠館(島根)を34−17で下している。
東福岡高等学校(私立・福岡県/12年連続22回目)
学校は1955年4月に開校。文武両道と強い意志を持つ人間形成を目指している。生徒数は男子2200人。
ラグビー部は1955年に創部。部員数114人。OBに村田亙、熊谷皇紀、豊田将万(以上日本代表)などがいる。全国高校ラグビー大会の戦績は優勝3回、準優勝3回。
高校代表候補10人を擁し、花園3連覇を狙うにふさわしい布陣が整った。サイズのあるFWがセットプレーやブレイクダウンで圧力をかけ、縦にも横にも攻められるBKが自在にボールをつないで防御網を切り裂く。FW・BK一体の縦突破の連続から数的優位の状況を作り、外へ振ってトライをとるのが得意のパターン。国内公式戦連勝記録は「76」で継続中。
2回戦は鹿児島工(鹿児島)に83−7、3回戦は明和県央(群馬)を116−0で下している。
常翔学園高等学校(私立・大阪府/2年ぶり32回目)
学校は1922年に関西工業専修学校として創立。2008年より現校名に。生徒数は男子1223人、女子403人。
ラグビー部は1937年創部。部員77人。昨年度までの全国高校大会の戦績は、優勝4回、準優勝2回、4強12回。主なOBに宮本勝文(同志社大監督)、武居健作(青山学院大監督)などがいる。
全員でボールを動かし、攻めまくる攻撃ラグビーを目指す。攻守ともに、スキのないチームを目標に取り組んできた。そのために当たり負けない体、走り負けないフィットネス、絶対に負けない根性を作り上げてきた。FWは安定したスクラムから全員が攻撃に参加。守れば激しいタックルを炸裂させる。ブレイクダウンをいかに有利に運ぶかがカギ。
2回戦は仙台育英(宮城)に41−9、3回戦は長崎北陽台(長崎)を39−17で下している。
佐賀工業高等学校(県立・佐賀県/30年連続40回目)
学校は1898年創立。2008年に創立110周年記念式典挙行。生徒数は男子815人、女子12人。
ラグビー部は1946年創部。部員55人。昨年度までの全国高校大会の戦績は、準優勝1回、4強1回。主なOBに立川剛士(東芝)、山村亮、五郎丸歩(以上ヤマハ発動機)などがいる。
昨季のレギュラー9人が残った。九州大会やワールドユースなど数多く経験を積み、単独チームとして出場した国体では準優勝。上位進出も十分に可能な充実の戦力を誇る。FW、BKとも要のポジションに能力の高い選手が多く、バランスのとれたチームに仕上がった。SO碓井キャプテンのリードで積極的な全員ラグビーを目指す。
2回戦は熊本西(熊本)に62−7、3回戦は國學院久我山(東京第1)を14−7で下している。
京都成章高等学校(私立・京都府/2年ぶり6回目)
学校は1986年創立。「自学・自戒・自立」をモットーに豊かな知性とたくましい行動力を持った自主的な人間の育成に努めている。生徒数は男子868人、女子420人。
ラグビー部は1986年創部。部員80人。昨年度までの全国高校大会の戦績はベスト4入り2回。主なOBに矢富勇毅(ヤマハ発動機)、大島脩平(東芝)などがいる。
FW、BKともバランスのいい戦力を誇り、どこからでも得点できるチームに仕上がった。最大の持ち味はNO8坂手キャプテンを中心とした粘り強いディフェンス。3月の近畿大会では結成以来取り組んできた組織防御とボールを動かす攻撃をいかんなく発揮し、初優勝を果たした。近畿王者として、目指すは全国の頂点のみ。
2回戦は青森北(青森)に19−3、3回戦は流経大柏(千葉)を22−14で下している。
御所実業高等学校(県立・奈良県/4年連続7回目)
学校は1899年創立。2007年より御所東と合併し、御所工業から御所実業に改称した。生徒数は男子485人、女子113人。
ラグビー部は1948年創部。部員52人。昨年度までの全国高校大会の戦績は、準優勝1回、8強1回。主なOBに菊谷崇(トヨタ自動車)、西辻勤(リコー)、岸和田怜央(サントリー)などがいる。
昨年は先発のほとんどを1、2年生が占める若いチームだったが、その経験を積んだ選手たちが上級生になった今季は各ポジションに軸となる選手が揃う。PR廣野、SO竹田キャプテン、CTB西前と3人の高校ジャパン候補を擁し、十分上位を狙える戦力が整った。独特の一体感を武器に、ターンオーバー後の鋭い切り返しからトライ量産を狙う。
2回戦は関商工(岐阜)に62−0、3回戦は黒沢尻工(岩手)を32−14で下している。
國學院大學栃木高等学校(私立・栃木県/12年連続17回目)
学校は1960年創立。生徒数は男子790人、女子643人。プロ野球(千葉ロッテマリーンズ)の渡辺俊介投手が卒業生。
ラグビー部は1989年創部。部員59人。昨年度までの全国高校大会の戦績は、3回戦進出2回。主なOBに越村一隆(ヤマハ発動機)、大島佐利(サントリー)、田村優(NEC)などがいる。
6月の関東大会で初優勝。昨季のレギュラーが12人残り、運動量豊富なFW、得点力のあるBKと、全国でもトップクラスの戦力を誇る。積極的なオープン展開で相手を揺さぶり、スペースにランナーを走り込ませるのが得意の得点パターン。史上最強の布陣で、堂々と覇権獲得へ挑む。
2回戦は浜松工(静岡)に67−3、3回戦は深谷(埼玉)を31−26で下している。
東海大仰星高等学校(私立・大阪府/7年連続13回目)
1983年4月、東海大学の付属高校として開校。一貫教育のなかで建学の精神のもと、学業、クラブ活動両面で教育向上を図る。生徒数は男子688人、女子265人。
ラグビー部は1984年創部。部員106人。昨年度までの全国高校大会の戦績は、優勝2回、4強2回。主なOBに大畑大介(元日本代表)、正面健司(神戸製鋼)、宇薄岳央(東芝)などがいる。
ディフェンスからリズムをつかみ、ラックは少なく、テンポの速いつなぎまくるラグビー。とにかくボールを動かして、わくわくするようなラグビーを。このテーマを体現すべく、フィットネスとディフェンス力を磨いてきた。花園経験者の上級生だけでなく、ビッグハートでのし上がった1年生も活躍している。
2回戦は富山第一(富山)に82−0、3回戦は四日市農芸(三重)を38−5で下している。