第48回全国大学選手権大会は2日、東京・国立競技場で準決勝が行われ、第1試合では関西大学Aリーグ王者の天理大が8トライを奪って42−17で関東学院大を破り、決勝進出を決めた。関西勢が大学選手権のファイナルステージに立つのは同志社大以外では初めて。
天理大は前半5分、敵陣で関東学院大のラインアウトをものにすると、SO立川理道がブレイクスルーに成功し、右サイドを上がっていたWTB宮前勇規にパスを渡して先制トライを奪った。15分にもSO立川の突破からチャンスを広げると、ラックからの球出しにLO上田聖がトップスピードで合わせ、ゴールラインを越えた。
関東学院大は22分、ラインアウトからのモールドライブで大きく前進し、最後はLO後藤駿弥がインゴールに飛び込んで反撃。しかし天理は25分、CTBトニシオ・バイフがパワフルな走りでディフェンダー3人を払いのけゴールラインを抜けると、29分にはWTB木村和也、31分にはWTB宮前がトライを追加し、27−7で折り返した。
20点差をつけられた関東学院大だが、すばらしい後半の立ち上がりでゲームを面白くした。試合再開のキックオフからまだ1分も経たないうちに、自陣10メートル付近で得たペナルティチャンスからFL西原耕成が判断よく速攻を仕掛け、右サイドでサポートに走っていたLO後藤につないでトライ。その6分後にはゴール前のスクラムで相手FWを崩し、NO8安井健太もファイブポインターとなった。
しかし、それでも10点リードの天理には余裕があった。52分、SO立川がロングパスを使って左サイドを攻め、WTB木村がフィニッシュ。54分にキックパスを落ち着いて処理したもうひとりのWTB宮前は、68分にこの日4本目のトライを奪って攻撃力の高さを見せつけた。