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全国高校ラグビー2回戦 前王者・桐蔭は辛勝 シード校すべて16強入り

2011.12.30

 第91回全国高校ラグビーは大会3日目となった30日、2回戦すべての試合が行われ、正月を花園で迎える全16校が決定した。


 


 昨年度大会で東福岡とともに両校優勝、初優勝に輝いた桐蔭学園(神奈川)は、接点で強さを発揮した春日丘(愛知)に苦しんだ。1回戦は尾道(広島)と19−19で引き分け、抽選で勝ち上がった春日丘が前半10分、ラインアウトモールから高校日本代表候補のNO8姫野和樹が抜け出して先制トライを奪った。5分後、WTB中島健吾が右隅に飛び込んで同点に追いついた桐蔭学園だが、27分に春日丘はFL大島章寛の突破をきっかけに、ラックからの速い球出しで左サイドをWTB森大輝が破った。愛知県代表のチャレンジャーが5点リードしてハーフタイムへ。
 しかし、序盤は硬さが見られた桐蔭学園だが慌てることはなく、後半8分、左側ゴール前5メートルでのスクラム後、キャプテンのCTB濱野大輔が中央を突き破ってトライ。ゴールも決まり、この試合で始めて前王者がリードを奪った。その後、ペナルティゴール2本成功で加点した桐蔭学園は、試合終了間際にCTB川田修司がチーム3本目のトライを決め、勝負あり。23−10で3回戦へコマを進めた。
 
 一方、3連覇を狙う東福岡(福岡)は、テンポの速い攻撃で鹿児島工(鹿児島)から13本のトライを奪い、83−7で大勝した。その他のシード校も揃って白星発進。Bシード・流経大柏(千葉)のゴールを再三脅かした東京(東京第2)だがあと3点が届かず、國學院久我山(東京第1/Bシード)相手にディフェンスで健闘した清真学園(茨城)は後半12分にラインアウトモールから逆転トライを奪われ、3−7で花園から姿を消した。
 3回戦8試合は元旦に大阪・近鉄花園ラグビー場の第1グラウンドと第3グラウンド(東大阪市多目的広場)で行われる。


 



<大会3日目(30日) 結果/2回戦>


 


仙台育英(宮城) 9 – 41 常翔学園(A・大阪第2)
新潟工(新潟) 8 – 48 長崎北陽台(長崎)
富山第一(富山) 0 – 82 東海大仰星(B・大阪第3)


 


深谷(埼玉) 31 – 10 飯田(長野)
熊本西(熊本) 7 – 62 佐賀工(B・佐賀)
四日市農芸(B・三重) 44 – 12 光泉(滋賀)


 


國學院栃木(A・栃木) 62 – 3 浜松工(静岡)
國學院久我山(B・東京第1) 7 – 3 清真学園(茨城)
青森北(青森) 3 – 19 京都成章(B・京都)


 


黒沢尻工(B・岩手) 27 – 15 札幌山の手(南北海道)
日本航空石川(石川) 12 – 23 石見智翠館(B・島根)
流経大柏(B・千葉)
 13 – 10 東京(東京第2)


 


明和県央(群馬) 66 – 0 高知中央(高知)
桐蔭学園(B・神奈川) 23 – 10 春日丘(愛知)
関商工(岐阜) 0 – 62 御所実(B・奈良)
東福岡(A・福岡)
 83 – 7  鹿児島工(鹿児島)



 


<大会4日目(1月1日) 対戦カード/3回戦>


 


・10:30 【第1G】 黒沢尻工(B・岩手) vs. 御所実(B・奈良) 
・10:30 【第3G】 東福岡(A・福岡) vs. 明和県央(群馬)


 


・11:50 【第1G】 流経大柏(B・千葉) vs. 京都成章(B・京都)
・11:50 【第3G】 四日市農芸(B・三重) vs. 東海大仰星(B・大阪第3) 


 


・13:10 【第1G】 國學院栃木(A・栃木) vs. 深谷(埼玉)
・13:10 【第3G】 國學院久我山(B・東京) vs. 佐賀工(B・佐賀)


 


・14:30 【第1G】 桐蔭学園(B・神奈川) vs. 石見智翠館(B・島根)
・14:30 【第3G】 長崎北陽台(長崎) vs. 常翔学園(A・大阪第2) 



※ Gはグラウンド。第1G=第1グラウンド