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87回目の早明戦 試合終了間際のPGで早稲田が逆転勝利

2011.12.04

 第87回目となった伝統の「早明戦」が4日、東京・国立競技場で行われ、後半に粘り強さを発揮した早稲田大が18-16で明治大を破った。これで通算成績は早稲田大の50勝35敗2分となった。


 


 前半6分、早稲田大がWTB原田季郎のペナルティゴール(PG)で先制した。しかしPG2本で逆転した明治大はさらに32分、FWがモールでゴール前5メートルまで前進したあと、FL竹内健人が抜け出してこの試合最初のトライを奪った。13-3と、明治大が10点リードしてハーフタイムへ。
 早めに点差を縮めたい早稲田は、後半に入って4分も経たないうちに、一気の強攻で流れを変えた。ハーフウェイ手前でペナルティをもらうと、SH西橋勇人が速攻を仕掛け、WTB原田が左ライン沿いを約45メートル走り切り、反撃のトライ。ゴールも決まって3点差とした。そして65分、BK陣の突破で敵陣22メートル内に入った早稲田は、アドバンテージを生かして右へ大きく振り、最後はFL金正奎がゴール前で粘ってラインを越え、逆転に成功した。ゴール失敗でその差は2点。
 後半に入ってから無得点だった明治だが、70分にSO染山茂範がPGを決めて再びリードを奪った。74分過ぎから早稲田の猛攻が続いたが、明治はブレイクダウンとディフェンスで強さを発揮し、壁を崩させなかった。このままノーサイドの笛を迎えるかに思われたが、しかし、試合終了間際に自陣22メートル内で明治はオブストラクションの反則を犯してしまう。早稲田のキャプテン山下昂大は迷わずゴールキックを選択。これをWTB原田がポストの間へ確実にねじ込み、再逆転で伝統の一戦を早稲田大が制した。



 これで、関東大学対抗戦Aは7戦全勝の帝京大に続き、5勝2敗で並んだ早稲田大、明治大、筑波大の3チームが2位となった。しかし大学選手権への順位付けとして、総得失点差により、2位扱いは早稲田大(+293)、3位・明治大(+165)、4位・筑波大(+135)となり、5位の慶應義塾大までが18日からの全国大会に進む。
 全国大学選手権大会の組み合わせ抽選は、5日月曜日の夕方に行われる予定。


 

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