ラグビーリパブリック

帝京大 森田主将 全勝対決を「自分たちの成長に繋げる」

2011.11.20

 関東大学ラグビー対抗戦は20日、帝京大と明大の全勝対決が行われる。それに先立ち、大学選手権2連覇中でもある帝京大SO森田佳寿主将が取材に応じた。
 奈良・御所工高出身の森田は今季、その人間性が認められて満場一致で主将に就任していた。リーダーとして最も苦労した点には、「夏合宿でいい充実感を得て、練習試合でいい結果が出た。そこでチームが浮かれる方向に行きかける雰囲気になった」ことを挙げた。「そういうムードになると元に戻すのが難しい。そうなるまでは岩出(雅之)監督は渇を入れられることはなく、うまく行っていたんですけど…」。緊張感を取り戻し、対抗戦開幕後に快勝を重ねても、「油断、慢心、トラブルが怖い」と常に言っていた。
 明大戦に向けては、「全勝対決とよく言われる。もちろん対抗戦での優勝とか、それがなくてもラグビーをしているにあたって勝ちにこだわるのですけど、一番大事にしているのは、この試合を通して成長すること。そのために、これまで積み重ねたことの発揮にこだわりたい」と一言。相手を「FWの力強さを持っておられますし、BKもジャッジメント能力がある」としながら、自チームの目標についての言葉を多く述べた。
 「結果目標と行動目標の2つがある。結果目標は勝利することですけど、個人、ユニットで『この試合でどういうことを目指すか、それをどのレベルで出したいか』という行動目標も設定している。自分たちの行動目標にチャレンジして、自分たちの成長に繋げる」
 帝京大対明治大の試合は20日、東京・秩父宮ラグビー場で14時キックオフ。


(文・向 風見也)