ラグビーリパブリック

2015年W杯で頂上狙うウエールズ 防御の名戦術家エドワーズを離さず

2011.11.15

 ディフェンスコーチとして世界的に高い評価を受けるショーン・エドワーズが、ウエールズラグビー協会(WRU)と新たに4年間の契約延長にサインしたことが13日、明らかになった。2007年末からウエールズ代表でウォーレン・ガットランド監督のアシスタントを務め、2011年ワールドカップでは準決勝進出に大きく貢献。7試合で失点74(被7トライ)と優れた結果を残し、2015年大会で開催国として優勝を目指すイングランド協会が触手を伸ばしているとの噂もあったが、同じく4年後に向けて野心を燃やすウエールズは有能コーチを逃しはしなかった。
 ラグビーリーグ(13人制)の元イギリス代表であったエドワーズは2000年に選手引退後、2001年からプレミアシップ(イングランド)のクラブチームであるワスプスのバックスコーチに就任。その4年後にヘッドコーチへと昇格すると、2007年にはハイネケンカップを制してチームをヨーロッパチャンピオンに導いた(BKコーチ時代の2004年にもハイネケンカップ優勝)。2007年12月に、ウエールズ代表のコーチングスタッフ入りが発表されたが、パートタイム契約であり、ワスプスとの関係を継続させながらウエールズ代表のレベルアップに努めてきた。
 45歳となった防御の戦術家は今月初め、約10年間も指導してきたワスプスを離れる決断をしたが、それでも、代表チームの試合数は1年間で15試合にも満たないため、もっと積極的に活動したいというエドワーズの要望で、WRUナショナル・アカデミーの若手指導も兼任することが決定。さらに契約では、週に1日はプレミアシップのクラブチームで指導できることになっており、現在交渉中のそのクラブは昨シーズンのプレミアシップ決勝で涙を呑んだレスター・タイガースと見られている。


 

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