南アフリカのウェスタン・プロヴィンス(WP)協会は9日、ジャパンラグビートップリーグの神戸製鋼に所属する元スプリングボクス(南アフリカ代表)SOピーター・グラントとスーパーラグビー契約で合意に達したと発表した。グラントは昨シーズン同様、日本での全日程が終わり次第ケープタウンに戻り、WPを母体とするストーマーズで悲願のスーパーラグビー初優勝を目指す。
WPには今シーズンまで、2009年ジュニア世界選手権大会でU20南ア代表のエースだったリオネール・クロニエが所属していたが、出場機会を求めて新天地ブルズへ移籍。別の若手では、走力優れる21歳のゲーリー・ファンアスヴェーゲンや、南アの新たな精密キックマシーンと期待される22歳デメトリ・カトラキリスが成長しているものの、経験豊かなグラントの安定感をチームは必要とした。
ストーマーズはグラントのほかに、来年中のスプリングボクス入りに燃える快足WTBゲルハルト・ファンデンヒーファーをブルズから獲得。アヴィロン・バイヨネでフランスラグビーを経験したFBジョー・ピーターセンも復帰することが決まり、サラセンズ(イングランド)からは元ボクスの32歳PRデオン・カーステンスを新戦力として補強するなど、南半球の頂点に立つための準備は着々と進んでいる。