ラグビーリパブリック

東芝 今季はFW勝負 2人の若手が初戦に出場か

2011.10.27

 ラグビートップリーグの初戦を30日に控える東芝は今季、FWに焦点が当てられている。和田賢一新監督は「ラグビーはFW」と再三口にし、LO大野選手によれば、「例えば、ゴール前ラインアウトでは徹底的にFWで行ってくれと言われている」。1〜8日に鹿児島で行った開幕前合宿では「(例えば)ラインアウトのクオリティ。しっかり投げる、捕る、リフトする……。そこを(確認)できた」と、和田監督は満足げに話した。
 そんな注目のポジションにあって急成長を見せているのは、法政大卒の2年目、PR浅原拓真。昨季までは左PRが主戦場だったが、今季は試合出場の可能性を考え右PRで勝負している。春先は経験豊富な笠井建志、櫻井寿貴らレギュラー候補に負傷が多かったこともあり、シーズン前の対外試合は11戦中9戦に出場。今季就任の豊田真人主将には「セットが伸びていて走力もある。今の時代を象徴しているPR」と評されている。本人は「スクラムで重要だから、(3番には以前から)チャレンジしたかった。先輩に習いながらやっている。やられる(押される)回数をどれだけすくなくするかが課題」と語った。
 日本代表FLのマイケル・リーチも先発が濃厚。「あいつのナチュラルさを活かすことを考えたい」と和田監督。今季からコーチ兼任で昨季のレギュラーFL中居智昭は今季、LOで出場することが増えそうだ。
 オープニングゲームは愛知・瑞穂ラグビー場でのトヨタとの1戦となる。


(文・向 風見也)