29日に東京・秩父宮ラグビー場で行われるラグビートップリーグ初戦、リコー対サニックス。リコーではCTBマア・ノヌー、サニックスではLOブラッド・ソーンと今秋のラグビーワールドカップニュージーランド大会で優勝したニュージーランド代表オールブラックスの選手がそれぞれ新加入。しかしスケジュールの都合上、両選手とも初戦には不出場となった。
26日のトップリーグプレスカンファレンスに出席したサニックス藤井雄一郎監督は、これまでスクラム強化に注力したと言い、「(ソーンに後方から)押されても大丈夫なように(FW第1列を)鍛えてきました」と冗談めかして語った。グラウンドを広く使った展開ラグビーを見せる同部だが、今季はセットプレーの強化にも時間を裂いている。
リコーはノヌー欠場も、新加入でイングランド代表FL/NO8のジェームス・ハスキルはオープニングゲームからベンチ入り。山品博嗣新監督らによれば、同選手は主にNO8で起用されそうだ。関係者への取材によれば、FW、BKでのワールドクラスの選手の加入は「現場の意向」によるもの。指揮官は、「フィジカルリーダーの12番(ノヌーが主に務めるインサイドCTB)、ラインアウトジャンパーができるバックロー」の加入に喜んでいた。
(文・向 風見也)