世界ランキング1位のニュージーランド代表に準決勝で惜敗したワラビーズ(オーストラリア代表)だが、ゴールドジャージーのプライドにかけて、全力で銅メダルを獲りに行く。ディーンズ監督は19日、その3位決定戦(21日・対ウエールズ)に出場するメンバー22名を発表した。
注目は先発LO起用のシャープ。33歳のベテランは、ワールドラグビー史上21人目のテストマッチ100キャップ獲得者となる。LOとしては史上3人目、ワラビーズでは5人目の快挙。
先発の顔ぶれは準決勝から8人が変わり、左太もも裏の故障で準決勝を欠場した万能BKビールが戦列に戻ってきた。脳震とうの不安を克服したCTBバーンズは今大会2度目の先発となり、アシュリー=クーパーとのコンビでバックラインに勢いをつける。フロントローはPRスリッパ―、HOポロタ=ナウ、PRマアフの新トリオ。75キャップのベテランFLエルソムは休養となり、新世代の大型FWと期待されている25歳ヒギンボサムが「6番」を背負う。35歳のサモはベンチに下がり、NO8は23歳のマッコールマン。
先発15人の平均年齢は25歳と123日。4年後も第一線で活躍しそうなヤングスターが揃っているだけに、結果を残して自信を回復したいところだ。
オーストラリアとウエールズは昨年11月にカーディフで対戦し、そのときは25-16でオーストラリアが勝っている。しかし、ウエールズは1987年大会の再現(3位決定戦:ウエールズ 22-21 オーストラリア)に意欲を見せており、好戦必至の3位決定戦となりそうだ。
<2011 Rugby World Cup 豪州代表 出場予定メンバー / 10月21日・3位決定戦 対 ウエールズ>
1.J・スリッパ― 2.T・ポロタ=ナウ 3.S・マアフ
4.J・ホーウィル(主将) 5.N・シャープ
6.S・ヒギンボサム 7.D・ポーコック 8.B・マッコールマン
9.W・ゲニア 10.Q・クーパー
11.D・イオアネ 12.B・バーンズ 13.A・アシュリー=クーパー 14.J・オコナー
15.K・ビール
16.S・ファインガア 17.B・アレグザンダー 18.R・シモンズ 19.R・サモ
20.L・バージェス 21.A・ファインガア 22.R・ホーン