ウエールズ代表(愛称レッドドラゴン)のウォーレン・ガットランド監督は18日、今週金曜日に行われるワールドカップ3位決定戦(対オーストラリア代表)の出場予定メンバー22名を発表した。
準決勝フランス戦で相手WTBヴァンサン・クレールに危険なタックルを放った主将のFLサム・ウォーバートンには3週間の出場停止処分が下ったため、PRゲスィン・ジェンキンズがゲームキャプテンを務める。この試合でジェンキンズはウエールズ代表として最多のW杯15試合出場となる。
ウォーバートンが抜けたオープンサイドFLのポジションには、突進力の高いトンガ出身のトビー・ファレタウが入り、元主将のベテランFWライアン・ジョーンズがNO8で先発出場する。また、準決勝でふくらはぎを痛めたPRアダム・ジョーンズに代わり、ポール・ジェームズが「3番」を獲得、セカンドローではブラッドリー・デーヴィスにスターターのチャンスが与えられた。
現役選手として最多のテストマッチ58トライ(世界歴代3位)を誇るウエールズ最高のフィニッシャー、34歳WTBシェーン・ウィリアムズは年内に代表を引退することが確実視されており、12月3日に地元カーディフ(ミレニアムスタジアム)で予定されているオーストラリア戦に出場しなければ、21日の3位決定戦が彼にとって最後の代表戦となる可能性が高い。身長170センチ、体重80キロの小さな巨人は「家族や友人がいるホームでプレーできれば最高だけど、どうなるかわからない。いまは金曜日の試合(3位決定戦)だけに集中している。自分たちは大きなことをやってのける力があると信じて今大会に臨んだし、かつてないほどチームは自信に満ちている」と闘志を燃やした。
ウエールズとオーストラリアは1987年の第1回大会3位決定戦でも対戦し、そのときはウエールズが22-21で勝って銅メダルを獲得している。
<2011 Rugby World Cup ウエールズ代表 出場予定メンバー / 10月21日・3位決定戦 対オーストラリア>
1.G・ジェンキンズ(主将) 2.H・ベネット 3.P・ジェームズ
4.B・デーヴィス 5.L・チャータリス
6.D・リディエイト 7.T・ファレタウ 8.R・ジョーンズ
9.M・フィリップス 10.J・フック
11.シェーン・ウィリアムズ 12.J・ロバーツ 13.J・デーヴィス 14.G・ノース
15.L・ハーフペニー
16.L・バーンズ 17.R・ベヴィントン 18.AW・ジョーンズ 19.A・パウエル
20.L・ウィリアムズ 21.S・ジョーンズ 22.スコット・ウィリアムズ