1999年以来3度目のワールドカップ優勝を狙うオーストラリア代表(ワラビーズ)のディーンズ監督は14日、NZ・オークランドで2日後に行われる準決勝ニュージーランド戦の出場予定メンバー22名を発表した。
先発15人は先週の準々決勝メンバーと同じだが、FBに名前を呼ばれたビールは左太もも裏を痛めており、直前まで回復を待ってプレー不可と判断した場合は、CTBアシュリー=クーパーをFBに移動させて対応する。その際、「13番」にはCTBファインガアを先発で起用し、ホーンを控えメンバーに加える予定。
しかしながら、マジックハンドとトリッキーなステップ、それにスピードと閃きをも兼ね備えるビールを欠けばワラビーズにとっては大打撃となり、今大会で2度も太もも裏の違和感で途中交代している天才FBの状態が心配される。
一方FWでは、100キャップまであと1試合と迫ったベテランLOシャープは22名には選ばれず、オールブラックスとのフィジカル戦には22歳LOシモンズの方がダイナミックに動けると判断されベンチ要員となった。
ゲニア&クーパーの世界最高ハーフ団、準々決勝でブレイクダウンの鬼となったFLポーコックは万全の態勢で臨む。
オーストラリア代表が準決勝の舞台となるイーデンパークで勝ったのは1986年が最後。ニュージーランド代表は過去17年間、その地で26試合を戦って一度も負けておらず、大声援もオールブラックスを後押しするのは間違いない。
データをものともせず、若きワラビーズがニュージーランドに“ブラックマンデー”をもたらすのか。
決戦は日曜日、天気予報は「晴れ ときどき 曇」。
<2011 Rugby World Cup オーストラリア代表 出場予定メンバー / 10月16日・準決勝 NZ戦>
1.S・ケプ 2.S・モーア 3.B・アレグザンダー
4.D・ヴィッカーマン 5.J・ホーウィル(主将)
6.R・エルソム 7.D・ポーコック 8.R・サモ
9.W・ゲニア 10.Q・クーパー
11.D・イオアネ 12.P・マッケイブ 13.A・アシュリー=クーパー 14.J・オコナー
15.K・ビール
16.T・ポロタ=ナウ 17.J・スリッパ― 18.R・シモンズ 19.B・マッコールマン
20.L・バージェス 21.B・バーンズ 22.A・ファインガア