昨季トップリーグプレーオフでMVP獲得も、今秋のラグビーワールドカップ・ニュージーランド大会の日本代表メンバーからは漏れたパナソニックワイルドナイツのWTB山田章仁が8日、取材に応じた。
チーム在籍2年目となる。「皆とワンシーズン過ごした後だったので、今年は去年より皆とコミュニケーションが取りやすい」。入団したてで、チームの雰囲気に溶け込む努力が必要だった昨季に比べ、今季はより「自分のプレーを見つめ直す」ことを意識できている。
この日のトヨタとの練習試合は右膝の不調で欠場も、「コンディションは上がっている」。夏合宿中は、8月24日のコカ・コーラWとの練習試合（網走・40分×3で○59−28）で3トライを挙げたが、「正直、全然、身体が動かなかったんですよ。結果は出たけど、寝起きくらいのイメージだった。相手のチームには悪いですけど……。ということは、お昼（ベストコンディション）になるとやばいのかなと、自分でも楽しみですね。（リーグ戦）半分折り返したくらいの時には決めたいですけどね、トライ王。夏合宿の感じで行くと、試合に出られればいける」と語った。
ワールドカップで1分け3敗に終わった日本代表については「日本人は、他の人にないものを見つけるのが得意な人種。そういうところを磨く選手が沢山いたら、もっと楽しいのかなと」と感想を述べた。パナソニックは29日、秩父宮ラグビー場でのサントリー戦でトップリーグ開幕を迎える。
（文・向 風見也）