ラグビーワールドカップニュージーランド大会に参加した日本代表LO大野均は10月から所属先である東芝の練習に合流した。同予選プールでは4試合中3試合出場で先発はわずか1試合だった。「悔しさはありますけど、リザーブでも桜のジャージィが着られるのは幸せ。出たら、やってやろうと思っていました」と33歳の大野。9月27日のカナダ戦(ネーピア・△23-23)では後半24分からグラウンド入り。29分には相手ラインアウト直後のラックに1人で突っ込みノット・リリース・ザ・ボールの反則を奪うなど、持ち前の献身的なプレーを披露していた。
次のワールドカップ、イングランド大会は4年後の2015年。その時は37歳となるが、「まだまだ個人としては若い選手に負けているとは思っていない」と語った。「今回は最後ですか、最後ですかと聞かれるんですけど、そういう感じはなく。現役を続けている以上は代表の桜のジャージィは憧れ。着られる立場に常にいたい」。翌年度も代表に選出されるべく、10月30日の愛知・瑞穂ラグビー場でのトップリーグ第1節(トヨタ戦)に照準を合わせる。
(文・向 風見也)