2011ラグビーワールドカップNZ大会はいよいよ準々決勝に入り、エリスカップ(優勝杯)への挑戦権を持つのは8カ国だけとなりました。地元で悲願の優勝を遂げたいニュージーランド、史上初の連覇を狙う南アフリカ、3大会ぶり3度目の戴冠目指すオーストラリア、北半球で唯一栄冠の輝きを知るイングランド、そして初優勝を狙うアイルランド、フランス、ウエールズ、アルゼンチン。
ここまでくれば力はほぼ互角。各チームが死力を尽くすノックアウトステージは接戦が予想されます。
そこで、重要なポイントとなるのがキッカーの出来です。8カ国のメインキッカーでプール戦での成功率が80%を超えたのは4人。2敗しながら辛うじて生き残ったフランスですが、SHディミトゥリ・ヤシュヴィリのほかに万能BKモルガン・パラも正確なキック力を持っており、トーナメント戦は侮れません。意外にも2003年大会の英雄であるジョニー・ウィルキンソンは最下位で、45%と苦しんでいます。
ドラマチックなキックが今大会も生まれるでしょうか。
【8カ国のメインキッカー成功率】
1.リース・プリーストランド (ウエールズ:88.89% = 8/9)
2.ローナン・オガーラ (アイルランド:84.21% = 16/19)
3.モルネ・ステイン (南アフリカ:82.61% = 19/23)
4.ディミトゥリ・ヤシュヴィリ (フランス:81.25% = 13/16)
5.ジェームズ・オコナー (オーストラリア:77.78% = 14/18)
6.コリン・スレイド (ニュージーランド:62.5% = 15/24)
7.フェリペ・コンテポーミ (アルゼンチン:50% = 7/14)
8.ジョニー・ウィルキンソン(イングランド:45% = 9/20)
【その他キッカー候補の成功率】
・モルガン・パラ (フランス:90% = 9/10)
・トビー・フラッド (イングランド:76.92% = 10/13)
・クウェイド・クーパー (オーストラリア:50% = 4/8)
・マルティン・ロドリゲス (アルゼンチン:47.06% = 8/17)