前王者・南アフリカとのワールドカップ準々決勝を2日後に控えた7日、オーストラリア代表(ワラビーズ)のディーンズ監督は大一番の出場予定メンバー22名を発表した。先発の顔ぶれは、21歳の天才児オコナーがCTBファインガアと入れ替わってスタメン入りした以外、初戦のイタリア戦と同じメンバー。アメリカ戦で右肩を脱臼したCTBマッケイブと、股の付け根を痛めていたFBビールは故障を完治させ、右手親指の骨折から奇跡的に戻ってきたイオアネは左WTBに入る。
先発陣の平均年齢は約26歳と若く、スターター15人の平均キャップ数が55を超えたベテラン揃いの南アとは対照的。
指揮官は「試合中、いかにいい判断を下せるかが勝敗の鍵となるだろう。プレーしている場所と流れを考えて、自分たちがやりたいラグビーに持っていけるか。スプリングボクス(南アフリカ代表)はその点を明確にして戦うことができ、じりじりと相手にプレッシャーをかけてくる手強いチーム。規律の面の重要性はかなり話し合ったので、選手たちは十分に理解しているはずだ。チームはリラックスしているように見えるかもしれないが、彼らは試合に向けて気持ちが高まっている。私は、彼らの準備は整ったと確信している」と力強く語った。
生き残るのは、今年のトライネーションズ(南半球3カ国対抗戦)を制したワラビーズか、それとも史上初のワールドカップ連覇を狙うスプリングボクスか。決戦はウェリントンを舞台に、現地時間の10月9日18時(日本時間14時)キックオフ。
<2011 Rugby World Cup オーストラリア代表 出場予定メンバー / 10月9日・準々決勝 南アフリカ戦>
1.S・ケプ 2.S・モーア 3.B・アレグザンダー 4.D・ヴィッカーマン 5.J・ホーウィル(主将)
6.R・エルソム 7.D・ポーコック 8.R・サモ 9.W・ゲニア 10.Q・クーパー 11.D・イオアネ
12.P・マッケイブ 13.A・アシュリー=クーパー 14.J・オコナー 15.K・ビール
16.T・ポロタ=ナウ 17.J・スリッパ― 18.N・シャープ 19.B・マッコールマン 20.L・バージェス 21.B・バーンズ 22.A・ファインガア