2011ラグビーワールドカップNZ大会の各プール戦は大詰めを迎え、激戦区プールD通過(上位2チーム)をかけて今夜、前チャンピオンの南アフリカと今大会のダークホース的存在であるサモアが激突する。
3勝0敗(勝点14)の南アフリカはトップ通過へ断然優位な立場にいるが、もし今夜敗れて、明後日ウエールズがフィジーに勝てば脱落の可能性もあり、最悪でも引き分けかボーナスポイント(4トライ以上、もしくは7点差以内の敗戦で1点)獲得が求められる。一方、2勝1敗(勝点10)で3位のサモアは、勝利は絶対条件であり、ボーナスポイント獲得で2位のウエールズ(勝点10)にプレッシャーをかけたいところ。
ワールドカップで試合ごとに調子を上げている南アフリカは、太もも裏を痛めていたLOマットフィールドが戦列復帰し、ベンチスタートのスミットに代わりキャプテンを務める。HOは、実力では国内トップの評価を得る運動量豊富なビスマルク・デュプレッシーが今大会初先発。サモアの方は、先発陣の平均年齢30歳と、経験豊かなメンバーを揃えてきた。
両チームは過去6度対戦し、南アフリカが全勝。しかし、2007年9月のラストゲームからサモアは著しく力を伸ばし、今年7月には優勝候補の一角オーストラリアを破っており勢いがある。スクラム、ラインアウトのセットプレーとボールキープ力は南アフリカが上手。サモアはCTBマプスアのバックスライン統率、巨漢WTBトゥイランギの勝負強さ、FBウィリアムズのカウンターアタックが鍵となり、序盤にリードできなければ試合巧者の前世界チャンピオンを崩すのは難しい。
生か死か。大一番のチケットは即完売。大勢のサモアサポーターがオークランド市内で早くも盛り上がっており、熱戦が期待される。キックオフは現地時間20時30分(日本時間16時30分)。
<南アフリカ代表 出場予定メンバー>
1.T・ムタワリラ 2.B・デュプレッシー 3.J・デュプレッシー 4.D・ロッソウ 5.V・マットフィールド(主将) 6.H・ブルソー 7.S・バーガー 8.P・スピース 9.F・デュプレア 10.M・ステイン 11.B・ハバナ 12.F・ステイン 13.J・フーリー 14.JP・ピーターセン 15.P・ランビー
16.J・スミット 17.G・スティアンカンプ 18.CJ・ファンデルリンデ 19.W・アルベルツ 20.F・ロー 21.F・ホーハート 22.J・デヴィリアス
<サモア代表 出場予定メンバー>
1.S・タウラフォ 2.M・シュワルガー(主将) 3.C・ジョンストン 4.D・レオ 5.K・トンプソン
6.T・トゥイフア 7.M・ファアサヴァル 8.G・スタワーズ 9.K・フォトゥアリイ 10.T・ピシ
11.A・トゥイランギ 12.E・サポル 13.S・マプスア 14.D・レミ 15.P・ウィリアムズ
16.O・アヴェイ 17.A・ペレニセ 18.L・ムリポラ 19.O・トレヴィラヌス 20.F・レヴィ
21.J・ポールレウリンガガ 22.G・ピシ