アイルランド、オーストラリアとともにプールC通過を激しく争うイタリアは27日、NZネルソンのトラファルガーパークでアメリカと対戦し、27-10で勝利した。主将NO8パリセのトライで先制したのはイタリア。前半17分、アメリカCTBエメリックのラインブレイクをきっかけにFBワイルスにトライを奪われ同点とされたが、相手の反則の多さを活かして敵陣で優位にゲームを進めたイタリアは、30分にSOオルケラ、40分にPRカストロジョヴァンニがファイブポインターとなり、67分にはスクラムでペナルティトライを獲得。4トライ以上に与えられるボーナスポイント1点を勝点に上乗せした。
2勝1敗で勝点10としたイタリアは、10月2日にアイルランドとの直接対決で勝てば同国史上初のワールドカップ8強入りとなる。
一方、敗れたアメリカは1勝3敗で今大会を終了。「我々は全力を尽くしたが、シックスネーションズでもまれたイタリアはプレッシャー下での戦い方を知っており、強敵だった。みんながチームのため、ファンのため、アメリカのために懸命にプレーした。夜遅くにテレビの前で応援してくれていたであろう母国のすべての人々にお礼を言いたい。アメリカは近い将来、すばらしいチームになるだろう」とのクレバー主将の言葉を胸に、“イーグルス”は帰国の途に就く。