ノースランドイベントセンターであったラグビーワールドカップ予選プールA・日本代表対トンガ代表戦で先発した日本のFLマイケル・リーチは、チームが18−31と敗戦もマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
守勢の前半10分、トンガのゲーム主将・HOアレキ・ルトゥイの突進にも、その手元の楕円球に長い手を絡ませ、反則を誘った。遡って18分、さらに後半6分と、後退しながらのタックルで危機を救った。「それがラグビー。いつも通り」。26分には連続攻撃から球を受け、一時は2点差に迫るトライを決めた。「チームのトライ」。21−47で落とした10日のフランス代表戦、初戦から先発10人を入れ替えて臨み7−83と大敗した16日のニュージーランド代表戦、そしてトンガ戦と3試合連続フル出場。「ジャパンはまだまだできるのに試合が終わった。全然、走れたし…。悔しかった」。ノーサイドの瞬間、立ち上がれなかった。
(文・向 風見也/ファンガレイ)