ラグビーワールドカップニュージーランド大会を戦う世界ランク13位の日本代表は16日、予選プールAの2戦目で世界ランク1位のニュージーランドに7−83と大敗(ハミルトン・ワイカトスタジアム)。後半18分、WTB小野澤宏時は相手の倒れながらのパスをインターセプトし、ゴールラインを越えた。テストマッチでは自身43個目(国内歴代2位で現役では同1位)のトライにも、「ただのトライです」と語った。
決めたのが54失点後とあって、「大味な試合展開のなかで相手が軽はずみに放ったのを取っただけのトライで、次(の瞬間)は、次のプレーを考えていました」。ノーサイド後、無表情だった。「負けたら悔しいでしょ。『(相手が)強えー』って言いながらも、悔しい」。目に涙をためた。
(文・向 風見也/ハミルトン)