ワールドカップニュージーランド大会予選プールA「フランス代表対日本代表」が、オークランド・ノースハーバースタジアムで行われ、フランスが47−21で勝った。
日本のHO堀江翔太は先発フル出場。一時、日本が欧州の雄・フランスを4点差に追い上げたこともあり、「悔しかったです。あと少しだった。もう少し我慢できれば。僕らがミスさえしなければ大丈夫だった」と語った。試合前、フランス人記者もいる前で「セットプレーが苦手なんで」と言い記者団を笑わせたが、やはりその「苦手」の一つであるスクラムでは序盤、苦しんだ。レフリーにコラプシング(故意にスクラムを崩す反則)を連続して取られが、「うちらは崩してるってつもりはなかったんですけど……」。現場での対応に時間がかかったようだ。フランスのスクラムについては「後ろ(FW第2、3列)が強かった」とも述べた。ただ、自身の突破力に関しては「あんまり過大評価したくない」と言いつつ、「抜けへんって感じもなく、いける、と」。
帝京大卒業後、2008、09年のそれぞれ春から夏にかけ、ニュージーランドに留学している堀江は、「(試合には)ホストファミリーも観に来てくれていた」とも話した。1度目の留学時の滞在先で、主は帝京大元コーチのスティーブンであるドッヂ一家も観戦していた。当時、所属クラブの選手との共同生活先に引っ越した後も、ドッヂ家に勝手に入り「ネットやったり、飯食ったりしていた」。オープンな関係を築いていたのだ。
(文/向 風見也)