敗者復活戦を勝ち上がり、7大会連続でワールドカップ出場の切符を獲得したルーマニア代表だが、バックラインの中心的存在だったWTB/CTBカタリン・フェルクが、ニュージーランドまでの約40時間の長旅に耐えられないことを理由に、ワールドカップ・スコッドから外れたことが明らかになった。2005年の代表デビュー以来、51試合で22トライを獲得してきた勇ましきスター選手だが、飛行機恐怖症は克服できず。彼を除いたルーマニア代表団は、同国首都ブカレストを出発したあと、ウィーン(オーストリア)とドバイ(UAE)を経由して、1日にクライストチャーチ入りしている。
大会直前になっての主力の離脱に、オークス(ルーマニア代表)の選手たちは困惑を隠せない様子。副主将のLOクリスチアン・ぺトゥレはNZメディアのインタビューに答え、「チームの大半は彼に対して、失望というより怒りを覚えている。チームが彼を必要としている大事なときに、彼はチームを見捨てたと思われても仕方がない」と心境を告白した。
プールBに入ったルーマニアは9月10日に、スコットランドと初戦を戦う。