2011年ラグビーワールドカップ(W杯)壮行試合「日本代表 vs. アメリカ代表」戦が21日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、3トライを奪った日本代表が20-14で勝利した。日本代表のアメリカ戦通算成績はこれで6勝1分12敗。両チームにとってこの試合がW杯前最後のセレクションマッチであり、日本代表のジョン・カーワンHC(ヘッドコーチ)は22日にW杯最終登録メンバー30名を発表する。
先制したのは日本だった。前半6分、相手陣10メートル付近でCTBニコラスからパスを受けたCTBトゥプアイレイがゴール前5メートルまでブレイクすると、最後はサポートについたFB上田がトライを決めた。
ところがリスタートのキックオフで、日本はボール処理を誤り、ボールバウンドに合わせたアメリカWTBスウィリンに、すぐさまトライを許してしまう。その後、CTBニコラスのペナルティゴールで逆転した日本だが、前半終了間際、今度は自陣10メートル付近でパスが乱れ、ターンオーバーからまたしてもWTBスウィリンにトライを奪われた。
8-14、アメリカのリードで前半終了。
スピードで上回る日本は、再三ゴールラインまで迫りながらノッコンなどで好機を逃していたが、54分、主将NO8菊谷のトライとゴール成功で逆転する。66分には、CTBトゥプアイレイと途中出場CTB平によるブレイクスルーをきっかけに、WTB宇薄がチーム3本目のトライ。
攻撃面でミスが多く、菊谷主将は「情けない試合をしてしまった」と振り返ったが、ディフェンスには魂があり、最後はアメリカの猛攻をしのいでノーサイド。長い準備期間のラストを白星で終わり、本番に臨む意義は大きい。
W杯開幕まであと18日。日本代表は、9月10日にフランス代表と初戦を戦う。