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W杯開幕まであと5週間 欧州でも各国代表が試運転開始

2011.08.07

 開幕まで残り5週間を切ったワールドカップに向けて、ヨーロッパでも各国代表のテスト試合が始まった。
 6日、イングランドのトゥイッケナム・スタジアムで開催された「イングランド対ウエールズ」戦は、ウエールズが相手を上回る3本のトライを挙げたものの、ゴールデンブーツを持つSOジョニー・ウィルキンソンが13得点の活躍を見せ、23-19で、北半球王者イングランドが辛勝した。
 イングランドのトライは2本。前半24分、ゴール前5メートルのマイボールスクラムから、NO8ジェームス・ハスケルが抜け出し1本目を奪うと、後半3分には、代表デビュー戦に燃えたCTBマヌー・トゥイランギがパワフルな走りを見せ、初トライを挙げた。
 一方ウエールズは、同国代表として単独歴代最多キャップ保持者となる予定だったSOスティーヴン・ジョーンズ(現100キャップ)が、試合前にふくらはぎを痛め、欠場。その影響か前半はスムーズなバックライン攻撃ができなかったものの、フォワードの突進を生かした戦術で相手ディフェンスを崩し、WTBジョージ・ノースが2トライ、WTBシェーン・ウィリアムズが1トライを獲得した。
 両チームにとって、結果以上に気になるのは故障者で、ウエールズはFBモーガン・ストッダートが後半早々に脚を負傷し担架で運ばれ、イングランドは主将FLルイス・ムーディーが爆弾を抱える右膝を痛め、後半20分に退いている。
 


 また、同日にスコットランドのマレーフィールドで開催された「スコットランド対アイルランド」戦は、ロースコアの展開となり、3-6で迎えた後半36分、スコットランドのCTBジョー・アンズブロが逆転トライを決めて、10-6でスコットランドが勝利を収めた。
 なお、ワールドカップ前にあと1試合(イタリア戦)しか予定していないスコットランドが半数以上の主力組を出場させたのに対し、8月にあと3試合(フランス戦:2、イングランド戦:1)を組んでいるアイルランドは、ほとんど2軍レベルの選手でこの試合に臨んでいた。


 

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