ラグビーリパブリック

日本のW杯対戦国フランスに痛手 新鋭WTBがドーピング防止規則違反

2011.08.05

 フランス・ラグビー協会は4日、ワールドカップ出場が期待されていたWTBヨアン・ウジェ(アヴィロン・バイヨネ)が、ドーピング防止規則に違反したため、代表候補スコッドから外れると発表した。
 ドーピングに関する競技会外検査は事前通知なしに任意の場所で行われるため、検査対象者登録リストに記載された競技者は所属国のドーピング防止機構に、正確かつ完全な「居場所情報」を提出しなければならない、という決まりがある。しかし、ウジェはフランスのアンチ・ドーピング機構(AFLD)への申告を3度怠ったため、ドーピング防止規則違反とみなされた。フランスラグビー協会の説明では、問題は規則を遵守しなかったことであり、彼は禁止された物質を使用したわけではないとのこと。
 昨年11月のアルゼンチン戦で代表初キャップを獲得し、今年のシックスネーションズでは5試合中4試合に先発出場するなど首脳陣の評価も上がっていた24歳のスピードスターは、有罪と判決されれば、3カ月から最大24カ月の出場停止処分が下される可能性があり、チームの混乱を避けるため、代表辞退を自ら決断した。
 9月開幕のワールドカップでニュージーランド、カナダ、トンガ、そして日本と予選プールを戦い、さらには初優勝を目指すフランスだが、貴重な戦力を失うこととなった。


 

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