ラグビーリパブリック

麻生修希くん、アメリカで無事に心臓移植手術成功

2011.07.30

 拡張型心筋症という重度の心臓疾患を患い、心臓移植手術を受けるために2月から渡米していた麻生修希くん(2歳)が、7月29日の現地時間6時(日本時間:同日22時)、米ロマリンダ大学病院にて無事に心臓移植手術を終了したことが明らかになった。修希くんは日本協会公認A級・麻生彰久レフリー(コカ・コーラウエスト)のご子息。
 生まれながらに難病を抱え、心臓移植以外に助かる途がなかった修希くんだが、日本では15歳未満の臓器提供が法的に認められるようになってからの歴史が浅く、小児のドナーがまだ1例も出ていなかったことから、両親は渡米を決断。しかしながら、健康保険などの公的サポートが一切ないアメリカでの心臓移植手術には1億円以上がかかるため、昨年10月末に有志が集って『修ちゃんを救う会』を結成、全国各地のラグビー場などで募金活動を行っていた。
 そして、今年1月12日に募金目標金額の1億5千万円に到達し、修希くんは2月7日に希望の地アメリカ・カリフォルニア州ロマリンダに向けて出発、現地にて手術に備え待機していた。
 手術後の、修希くんの経過は順調。投薬などがあるため、しばらくはアメリカで療養生活を続ける。


 



心臓移植手術に成功し、明るい未来が広がる麻生修希くん


 


 


【修希くんの両親のコメント】
 こうして移植手術の成功をご報告できるのも、昨年、息子の病気を公にして以来の皆様からのご支援のおかげです。病気の回復や手術の成功を祈り続けてくださった方々、私たち家族を勇気づけ励まし続けてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
 そして、この度は深い深い悲しみの中、ドナー提供のご英断をされましたご家族に心から敬意と感謝を申し上げます。また、ドナーとなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、ご遺族に対しましても心からお悔やみ申し上げます。ドナーそして、ドナー家族の意思を受け、これから家族で一歩一歩前へ進んでいきたいと思います。
 息子の経過は順調です。
 たった今、終生続く移植医療がキックオフしました。毎日の投薬、拒絶反応との闘い、また感染症にかからないようにするという険しい道のりではありますが、私たちにはドナーの方から託された命、そして皆様方から託された希望があります。家族で可能な限りたくさんのことにトライし、修希の可能性を広げてあげたいと思います。
 私たち家族に明るい未来を、息子に生きる希望と明るい未来を繋げてくださった多くの方々に心から感謝申し上げます。
 本当にありがとうございました。


 


 

Exit mobile version