脳震とうに苦しみ、6月中旬に無期限の休養を発表したオーストラリア代表の万能BKベーリック・バーンズ(ワラタス)が、23日のクラブゲームに出場し、奇跡の復活に向けて歩を進めた。現役続行はもちろん、約1カ月半後に迫ったワールドカップ出場もあきらめてはいない。
シドニーのクラブチームによる大会「シュート・シールド」に参戦したバーンズは、シドニー大学クラブのFBとして先発出場。後半はSOでもプレーし、接点の多い中、巧みにゲームを組み立てた。同大会最下位の格下ペンリスが相手とはいえ、自らの1トライも含め17得点の活躍。80分間のフル出場は、ロビー・ディーンズ代表監督とセレクターに向け、大きなアピールとなった。
試合後の体調も問題なく、心配された頭の状態についても本人はかなり満足している様子。今後もしばらくはシドニー大学クラブで調整を続け、ワラビーズからの招集を待つ。
(文・写真/Yasu Takahashi)
クラブゲームで奮闘したバーンズ。W杯最終登録メンバー30名が発表されるまであと約1カ月