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日本代表PNC初優勝! 反則多発のフィジーに逆転勝ち

2011.07.13

 IRBパシフィック・ネーションズカップ(PNC)は13日に最終節を迎え、日本代表はフィジー代表相手に4トライを奪って24-13と逆転勝利し、今大会初優勝を決めた。日本代表はハンドリングエラーやパスミスが多く、ディフェンス面でも甘さが目立ったが、フィジー代表がイエローカード3枚、レッドカード2枚と反則が多く、人数的に優位な状況を日本がものにした。


 


 試合開始早々にペナルティゴールで先制したフィジーは前半6分すぎ、WTBナランガのトライでリードを広げた。フランス最高峰大会トップ14で、2007−08シーズンと2008−09シーズンの連続トライ王に輝いたことがあるナランガは、22メートル手前から日本のディフェンダー4人を豪快に払いのけ、ゴールまで走り抜けた。
 フィジーは前半18分にFLワンガニンブロトゥがイエローカード、その1分後にはNO8コヤマインボレがレッドカードをもらうなど、ラフプレーが目立つ。
 0-8、日本は8点リードを許しハーフタイムへ。


 


 後半開始早々、フィジーはSOバイが危険なタックルでイエローカードをもらった。一気に攻め込みたい日本は44分、ハーフウェイからCTBニコラスがショートパントを使って敵陣22メートルまで持ち込むと、右への速攻から最後はFB有賀がトライを決め、3点差とした。
 その後、相手WTBナランガに2本目のトライを許した日本だが、58分、ゴール前5メートルのラインアウトからFLリーチが前進後、CTBニコラスが中央で勝負強さを発揮し、反撃のトライ。ゴールも決まり1点差とした。
 59分、フィジーはCTBランベニが危険なタックルで一発レッド。
 63分、日本は途中出場HO堀江のトライで逆転に成功する。敵陣でのマイボールスクラム後、CTB平が22メートル内までブレイクに成功すると、その後のサポートもよく、HO堀江が一気にゴール内へ飛び込んだ。
 一進一退の攻防で時計が進み、このまま試合は終わるかに思われたが、試合終了間際にまたもやフィジーは一時退場者を出し、フィールド上に3人も多い日本は一気に攻め込んだ。ラストプレーで、敵陣22メートル内でのスクラム後、途中出場のCTB今村が中央を突破し、チーム4トライ目を獲得。勝利を確実にするとともに、ボーナスポイント獲得で今大会優勝を決めた。


 


 PNCで日本がフィジーを破ったのは初めて。テストマッチ記録としては、1994年5月15日以来の3勝目となった(10敗)。なおこの試合で、後半途中から出場したLO大野が記念すべき50キャップを獲得している。


 

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