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【現地リポート】 トンガとのW杯前哨戦を前に意気込むジャパン

2011.07.08

 IRBパシフィック・ネーションズカップ(PNC)でフィジーに遠征中の日本代表は8日、ナンディのホテルからバスで4時間近くかけて試合会場のナショナルスタジアムに直行し、キャプテンズランを行った。ストレッチに20分、FW、BKに分かれての連係プレーが10分、控えメンバーが入ってのアタックディフェンスが5分と、40分足らずで終了。
 PNC第2戦となるトンガ代表との試合を翌日に控え、ジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチは、「1対1のタックルが見たい。サモア戦はタックルミスが20回あり、前半だけで14、そのうち9回が前半15分までに起きたものだった。明日は開始から100%でいく」とコメント。ワールドカップを考えたコンビネーションも気になるようで、大事なセレクションの場になることを明らかにした。「明日はベンチも重要。特に、HO堀江、FB有賀を見たい。LOアイブスがサモア戦でいいパフォーマンスを見せチャンスをつかんだので、LO大野にも注目している。遠藤とウェブはCTBでも見たい」。明日の勝敗は、W杯に向けて心理的なものが重要になってくると指揮官は考えており、チームがよく組織化されている今年のトンガ代表を警戒していた。
 また、菊谷崇キャプテンは、「明日は新しいサインがあるわけではない。全力を出して、今の現状でぶつかる。フィジー戦のトンガを見た限り、ディフェンスがよかった。例年になくいい選手が集まってると思う」と気を引き締めていた。菊谷はサモア戦の前夜に高熱を出し、体調不良もあって、自身の開幕戦のパフォーマンスを反省。「サモアのような相手を止めるのは容易ではないことはわかっていたが、開始早々の自分のタックルミスでチームに悪い影響を与えてしまった。この前は手にしたチャンスを自分たちで捨ててしまった。ジャパンは、この前できなかったことを出すことが、一番重要だと思う」とリベンジを誓った。


 


(現地リポート・写真/森本優子)


 



トンガ戦を前に、キャプテンズランをスタンドから見ていたJK。練習終了後、見学していたフィジーの女性に取り囲まれ記念撮影


 

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