ラグビーリパブリック

サントリー佐々木 「いつか努力は報われる」

2011.07.08

 昨季日本選手権王者のサントリーFL佐々木隆道は、今季トップリーグでさらなるインパクトを与えると宣言した。
 07年フランスワールドカップ日本代表も、11年ニュージーランド大会に向けた第1次スコッドメンバーからは漏れた。6月26日、秩父宮ラグビー場での東日本大震災復興チャリティーマッチでは、トップリーグXVの一員として日本代表と対峙した。「チャリティーマッチとしては僕が頑張るところを見せることしかできない。日本代表へのチャレンジということでは、今、自信を持ってラグビーをしているので、そこ(日本代表)に選ばれてもおかしくないところを見せたかった」。相手のボールキャリアやブレイクダウンに再三、最短距離で駆け込み、局面を変えた。「楽しかった」と振り返る当日の出場選手のなかで、「僕は悔しかったですけどね」。試合には7-49で敗れていた。
 第1次スコッドは、登録選手の怪我などの場合のみ書き換えられる。可能性がややスリムになった今秋のワールドカップ出場に向け、佐々木は「僕はいつも100パーセントの準備をするだけ。そこにチャンスが来た時に掴めるように、毎日試行錯誤して頑張っている。人が怪我をするのを待っているわけではなく…。ただ、いつかこの努力は報われると思います」と語った。
 現在、自分に「日本のナンバーワンの7番ということを証明できたね」と言ってくれたエディー・ジョーンズ監督のもと体力強化に励む。10月29日開幕のトップリーグでは、「アタックではボールキャリアになる回数を増やす。ディフェンスではチームが『ターンオーバー1試合で5回』をターゲットにしているので、自分もその中で2回はやりたい」。骨惜しみなく動き回るこれまでの働きに加え、自分の存在をチームの勝利により直結させたいと考える。


(文/向 風見也)