南アフリカラグビー選手協会は7日、今季スーパーラグビーでトップ選手に故障者が相次いだ事態を懸念し、SANZAR(大会を統轄する、南アフリカ・ニュージーランド・オーストラリアの3カ国連合組織)にスコッド増員を求める意向であることを明らかにした。
スーパーラグビーの激闘を終えたばかりの南ア・トップ選手たちは、テストマッチやワールドカップを控え、現在、国内で代表合宿を行っている。しかし、代表候補の内21名がリハビリ生活を送っており、今月末のトライネーションズ開幕戦には間に合わないことがほぼ確実となった。
スーパーラグビーは今年から15チーム参加の大会に拡張し、大会期間と試合数も増加。故障者が出た場合は下部組織などから追加招集することが可能だが、スコッド枠は30人が基本であり、長期間の激闘により、全チームで故障者が続出していた。南ア選手協会は「ハイレベルのラグビーを続けるには、選手の適度な休養も必要」と考えており、「スコッド枠を38名以上に増やすことをSANZARは検討すべき」と訴えている。
スーパーラグビーは、南アの「サザン・キングス」など新規参入を希望しているチームが既に存在し、今後も拡張する可能性は高い。また、アジアやアメリカ大陸を巻き込んでのグローバル構想も議論されており、選手のケア問題は、ますます重要なポイントとなりそうだ。