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作戦? それともピンチ? 南ア代表故障者続出で3カ国対抗は主力温存へ

2011.07.07


 


 ワールドカップ連覇に向け、国内でトレーニングキャンプを行っている南アフリカ代表候補メンバーだが、故障者続出で、スコッドの約半分である21名が今月末に開幕する「トライネーションズ」の前半を欠場することが濃厚となった。
 スーパーラグビーの激闘を終えたばかりで、約2カ月と迫ったワールドカップまでにできるだけ休養をとらせたいというチームの思惑もあるとみられるが、万能BKフランソワ・ステインなど約2カ月間プレーしていない選手もおり、非常事態であることは間違いない。バックローは特に故障者が多く、シャークスのルースFWジャン・デイセルが6日から代表キャンプに追加合流している。
 選手のコンディショニング調整はワールドカップ出場国が最も重視するひとつであり、4年前、南アフリカ代表はトライネーションズで複数の主力選手を休ませ、数カ月後のワールドカップで世界一に輝いた前例がある。今年のトライネーションズは7月23日に開幕を迎え、南アフリカ代表は敵地でオーストラリア代表と対戦。翌週末のニュージーランド代表戦が終わると帰国し、8月中旬に地元で2試合が予定されている。
 南アフリカ協会が明らかにした故障者リストは以下の通り。


 


 


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ガースロ・スティアンカンプ(右腕)、BJ・ボタ(膝)、ヤニー・デュプレッシー(膝)、テンダイ・ムタワリラ(太もも裏)


 


【HO】
ビスマルク・デュプレッシー(肩)


 


【LO】
ヴィクター・マットフィールド(ふくらはぎ・首)、バッキース・ボタ(膝)、アンドリース・ベッカー(肩・足首・股のつけ根)


 


【FL/NO8】
スカルク・バーガー(右手親指)、ジュアン・スミス(アキレス腱)、デュアン・フェルミューレン(膝)、ヴィレム・アルベルツ(肩)、


フランソワ・ロー(鎖骨)



【SH】
フーリー・デュプレア(膝)、フランソワ・ホーハート(足首)


 


【SO】
ブッチ・ジェームズ(膝)


 


【CTB】
ジャック・フーリー(股のつけ根)、ジャン・デヴィリアス(股のつけ根)


 


【WTB】
ブライアン・ハバナ(肩)、JP・ピーターセン(背中)


 


【FB/UB】
フランソワ・ステイン(足首・背中)