「IRB パシフィック・ネーションズカップ 2011」が2日開幕し、東京・秩父宮ラグビー場で昨年の王者サモア代表と対戦した日本代表は15-34で敗れた。これで、2007年からの日本代表の対サモア戦成績は1勝5敗となった。
先制したのはサモア。前半2分過ぎ、BK陣が左サイドで確実にパスをつないで攻め上がり、最後は昨季プレミアシップのトライ王・WTBアレサナ・トゥイランギがトライ。その後もボールキープ力に勝るサモアは、日本のディフェンス陣を翻弄し、14分にもWTBトゥイランギが2本目のトライを挙げた。
反撃に転じたい日本は20分過ぎ、敵陣22メートル内での相手ボールスクラムでターンオーバーに成功すると、NO8ホラニ龍コリニアシが一気にゴール内へ突進し、トライを獲得。しかし、主導権を握るサモアは34分にもFLマナイア・サラベアがトライを決め、24-8とリードして前半を折り返した。
ホームで負けられない日本は後半6分、相手陣22メートル内右サイドからすばやく左に展開し、WTB宇薄岳央がトライ。ゴールも決めて9点差としたが、19分、ハーフウェイでうまくキック処理したサモアは、左ライン沿いをCTBジョージ・ピシが抜け出し、チーム4本目のトライで突き放した。
日本代表は再三チャンスをつかんだが、ハンドリングエラーやラインアウトのミスも重なり、得点につなげられなかった。
日本代表は9日に、トンガ代表と対戦する。