26日の東日本大震災復興支援チャリティーマッチで日本代表と対戦するトップリーグ選抜には、今春同代表スコッドに入りながら現在はメンバーから外された面々も参加している。PR金井健雄(サントリー)、WTB山田章仁、FB田邉淳(パナソニック)だ。6月1日からの宮崎・シーガイアでの合宿には、4月時点では参加予定と告げられていたが、直前となり不参加を言い渡されていた。
24日にサントリー府中スポーツセンターで行われたトップリーグ選抜の初練習には3名とも参加した。田邉は「僕らは失うものはないし」。5月21日まであったアジア5カ国対抗から23日に帰国し、25日発表の宮崎合宿参加メンバーからの落選を言い渡された直後、チームを介しチャリティーマッチ出場を直訴した。「その時は50人からの落選は聞いていなかったし、アピールしたいなと」。6月17日に発表された「50人」、つまりラグビーワールドカップリミテッドに提出された、今秋開幕のワールドカップ・ニュージーランド大会の日本代表第1次登録のメンバーのリストにその名はなかったが、そのことを本人は「ネット」で知ったという。「そこだけは残念でした。東北のためにという気持ちはある。でも、ラグビーは手加減したら逆に怪我するから……」。リベンジにかける思いを吐露した。
金井は18日のサントリー対帝京大戦後に「まずはポジションの責任を果たしたい。サイズがなくてもできるということを示したい」と決意を示し、ジョン・カーワンヘッドコーチから「スキル不足」と指摘されていた山田も25日、「(当日は)スキルフルなところを見せたい。ずっとラグビーを勉強してきたので、いろんなスキルを見せたいかな」と語った。
(文/向 風見也)