関東大学リーグ1部の拓殖大は、概ね月に1度のペースでメンタルトレーニングの時間を設けている。昨季10月からチームに参画する松尾美沙メンタルトレーナーが、大学八王子キャンパス内の教室で2時間ほど講義、ワークショップを行っている。遠藤隆夫監督によれば、「(試合で)困った時に(選手同士で)まとまって力を出そう」という雰囲気を作るのが狙い。吉本興業ミュージックマネジメントセクションでも同様の仕事に携わる松尾氏は、「自分がチームに貢献できるという自尊心を植えつける。(選手の能力向上のためには)『素直』がキーワード」。部員が周囲の意見を肥やしにできるようにすべく、座学に加え、個人面談や普段の練習視察にも取り組む。
(文/向 風見也)