年末の全国高校ラグビー選手権大会の前哨戦的意味合いもある関東高校生大会が今月11日と12日の2日間、神奈川県・相模原麻溝公園競技場で行われた。地区の上位チーム同士の対戦とされるAブロックの決勝戦(12日)は、國學院栃木が國學院久我山に21−5で勝利。兄弟校である両チームは頻繁に合同練習を行う仲とあって、勝った吉岡肇監督は「日本で一番仲のいいチームとやって初優勝。感無量です」と語った。
冬に大阪・花園で行われる全国大会に向けては、「西高東低」とされる昨今の勢力分布を鑑みて、「九州、近畿に強豪がいる」と吉岡監督。夏合宿中は、それらのチーム複数との練習試合で強化を図ると語った。「関東1位」となったことについても「本当に一番強いと証明されたわけではない」。昨季の花園では東福岡と同点優勝も今回はAブロック1回戦で久我山に敗れた桐蔭学園など、有力校の存在もきちんと認識していた。
(文/向 風見也)