2010−2011シーズンのヨーロッパ王者に輝いたレンスターの中心選手であり、外国人として初めてアイルランドラグビー協会・選手協会(IRUPA)の年間最優秀選手賞を受賞した元フィジー代表の万能BKイサ・ナゼワが、今年のワールドカップ出場を辞退したことが明らかになった。
フィジーラグビー協会の公式HPが伝えたもので、ナゼワは「妊娠中の妻と双子の娘たちとすごす時間を優先させるため」と辞退の理由を語っている。フィジーの家系ながら、ニュージーランドのオークランドで生まれ育ったナゼワのもともとの夢はオールブラックスであり、フィジー代表としてテストマッチに出場したのは2003年11月1日のスコットランド戦1試合のみ。スーパーラグビーの活躍を経て、ヨーロッパでも成長を続けるナゼワに対し、フィジー協会は何度もアプローチを試みたが、ナゼワは代表でのプレーを固辞し続けていた。
また、2007年ワールドカップに出場し、2011年大会も代表候補メンバーに選ばれていたNO8チョネ・ンゴヴ(ラシン・メトロ92)も、妊娠中の妻をサポートするためとして、フィジー代表入りを辞退している。