今季、清宮克幸新監督と同時にラグビートップリーグのヤマハ入りしたのが長谷川慎フォワードコーチだ。元日本代表PRプロップでサントリーコーチとしても活躍、「スクラム番長」の異名をとり、新天地でも強固なスクラムワークについて若手、ベテランを問わず指導する。07年フランスワールドカップ日本代表のPR山村亮によれば、同コーチが注視するのは「(FW)8人で組む意識」。自身より後ろの選手の力をストレートに相手を伝えるための姿勢、身体の使い方などを、PR、LO、FL1人ずつで組み合う変則的な練習で身につけているという。山村は「自分もヤマハも変わらなきゃいけないと思っていた時期に、新しい知識が得られた。楽しみもあります」と語った。
(文/向 風見也)