2011年シックスネーションズで大会最優秀選手に選ばれたイタリア代表の万能BKアンドレア・マシが、2010−2011シーズンのマグナーズリーグで最下位だったアイロニ(イタリア)に移籍することが10日、明らかになった。
CTB、FB、SO、WTBをカバーできる30歳のユーティリティープレーヤーは、2009年からフランスのラシン・メトロ92でも活躍し、来季トップ14に昇格するリヨンなどが獲得に熱を上げていたが、マシが選んだのは古巣だった。フランスラグビーに挑戦する前の2003年から2006年まではアイロニの前身ともいえるヴィアダナでプレーしており、これまでの経験を発展途上の古巣チームに還元することに決めたという。
アイロニの強力な新戦力となるマシは、17歳のときに地元ラクイラでプロデビュー。その1年後、1999年8月のスペイン戦でイタリア代表デビューを果たしている。これまで2003年と2007年のワールドカップを含むテストマッチ60試合に出場し、2011年シックスネーションズのフランス戦ではチーム唯一のトライを奪い歴史的勝利に貢献した。今年のワールドカップで注目すべきひとりであり、初のベスト8入りを狙うイタリア代表の、攻撃の要である。