アル・バクスター
プロップ選手としてオーストラリア代表史上最多の69キャップを誇るアル・バクスター(ワラタス)は8日、今シーズン限りで競技生活に終止符を打つと発表した。プロラグビー選手でありながら建築家としての顔も持ち、第2の人生設計は整っている。
スクラムの強さはもちろん、運動量豊富なフロントローとして才能を発揮した34歳は、2003年8月16日のニュージーランド戦でワラビーズデビュー。2003年ワールドカップでブレイクし、2007年大会のカナダ戦では自身唯一のテストマッチ・トライを決めている。ロビー・ディーンズ現代表監督が2010年から積極的に若手選手を起用するようになり、バクスターは2009年8月以来代表から遠ざかっているが、今年9月に開幕する楕円球の夢舞台に立つ可能性は、わずかだが残っている。
所属するワラタスでは、2000年のブルズ戦でスーパーラグビー初出場を果たし、2010年のチーターズ戦で、ワラタスのプロップとして初めてスーパーラグビー100試合出場を達成した。今週末のハイランダーズ戦に出場すれば、彼にとって120試合目のメモリアルゲームとなる。