ラグビーリパブリック

ブルズがついにプレーオフ圏内へ ワラタスとハイランダーズ脱落危機

2011.06.05

    


    


   


 


 2011スーパーラグビーは4日までに第16節が終了し、上位チームで明暗が分かれた。
 開幕前は最下位候補と目されながら、オープニングゲームを白星で飾り、敵地南アフリカでは昨年王者ブルズを撃破、一躍台風の目として快進撃を続けてきたハイランダーズだが、大会後半になって一気に失速してしまった。第16節では下位フォース相手に1トライしか奪えず、ラスト10分で逆転負け。ここ5試合は1勝4敗の大ブレーキで、プレーオフ進出に赤信号がともった。


 


 先週の順位は総合6位でプレーオフ圏内にいたワラタスだが、じりじりと調子を上げてきた王者ブルズに6点差負け。こちらは7位転落で、黄信号が点滅している。ワラタスは後半に1トライとペナルティゴール2本で追い上げ、一時は3点差まで迫りながら、LOパット・オコナーの頭突きによるレッドカードが水を差した。一方、バックスに勢いが戻ってきたブルズは、ついにトップ6入り。ノックアウトステージでの経験と爆発力は抜きん出ており、この位置をキープできれば優勝争いはますます混とんとする。


 


 ワラタスの敗戦により、一番乗りでプレーオフ進出が確定したレッズは気が抜けたか、ホームでブランビーズ相手に黒星を喫した。オーストラリア・カンファレンス1位となったものの、プレーオフ1回戦免除とホーム開催権を獲得するには、他のカンファレンス1位を勝点で上回る必要があり、油断は命取りとなる。
 ニュージーランド・カンファレンス1位を走るブルーズは、ホームでチーフスに足元をすくわれた。元オールブラックス主将のベテランCTBタナ・ウマンガにトライが生まれて活気づいた相手を止められず、ブルーズはこれで3連敗。試合がなかった同カンファレンス2位のクルセーダーズとは、2ポイント差に縮まった。


 


 南アフリカ・カンファレンス首位のストーマーズは、最下位レベルズ相手に5トライの猛攻で、「勝点5」をゲット。シャークスは、過去一度も最終順位を一桁にしたことがないチーターズの奮闘に苦しみ、ラスト10分はイエローカード2枚で13人での戦いを余儀なくされたが、大崩れすることなく、勝利で5位をキープした。


 


 チーターズとライオンズ以外のチームに残されたチャンスはあと2試合ずつ。次節では、ニュージーランドの首位を争うブルーズとクルセーダーズが直接対決、ワラタスとハイランダーズの試合はサバイバル戦となり、ストーマーズとブルズの激突にも注目が集まる。


 



<2011 スーパーラグビー 第16節 結果>
ハイランダーズ(NZ) 14 − 21 ウェスタン・フォース(豪州)
メルボルン・レベルズ(豪州) 3 − 40 ストーマーズ(南ア)
ブルズ(南ア) 23 − 17 ワラタス(豪州)
ハリケーンズ(NZ) 38 − 27 ライオンズ(南ア)
ブルーズ(NZ) 11 − 16 チーフス(NZ)
レッズ(豪州) 14 − 22 ブランビーズ(豪州)
チーターズ(南ア) 18 − 23 シャークス(南ア)


 


※ クルセーダーズ(NZ)は試合なし


 



<2011 スーパーラグビー 第17節 対戦カード>
チーフス(NZ) vs. ハリケーンズ(NZ)
ブランビーズ(豪州) vs. メルボルン・レベルズ(豪州)
クルセーダーズ(NZ) vs. ブルーズ(NZ)
ワラタス(豪州) vs. ハイランダーズ(NZ)
ウェスタン・フォース(豪州) vs. レッズ(豪州)
ライオンズ(南ア) vs. シャークス(南ア)
ストーマーズ(南ア) vs. ブルズ(南ア)
 


※ チーターズ(南ア)は試合なし


 



※ 順位表はこちら
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=100061&code_s=10031001


 


 

Exit mobile version